第24回 日本統合医療学会 発表演題

ひとりで悩まない! コロナ禍によるリフレクソロジーサロン「アシガル屋」の安心感と信頼感

背景

新型コロナウイルス(SARS-CoV2)の感染拡大により、2020年4月7日に緊急事態宣言が出され、東京都は対象事業者に休業要請を呼びかけた。「匠の足壺&和の整体 アシガル屋」は、2020年4月16日から5月31日までの1ヵ月半を休業した。SARS-CoV2の影響により社会不安が高まり、多くの同業者が悩みを抱えた。

目的

アシガル屋は2011年4月に戸越銀座商店街に開店したリフレクソロジーサロンであり、発表者はTV出演や執筆、講演などリフレクソロジー/下肢療法の普及に向け多方面で活動中である。また、日本統合医療センターと連携し、統合医療チーム「身心工房ReBorn」のメンバーとして「みんなで治る」を実践している。アシガル屋のSARS-CoV2対応および現状を報告する。

方法

「ひとりで悩まない」をキャッチフレーズに掲げ、統合医療チームや同業者、弊社スタッフと情報共有や意見交換を行った。休業中はクライアントに向けて「ひとりで悩まない」旨のメッセージを電話やハガキ、HP、SNSを用いてフォローアップを行い、意見を聴取した。加えて、営業再開後の現状をまとめた。

結果

コロナ禍における2020年度の前年比の売上げは、3月度100%、4月度35%、5月度0%、6月度113%、7月度122%である。営業再開後のクライアントから「足が軽くなり気分が軽くなった」「再開してくれて嬉しい」との意見があった。同業者から「情報や意見が共有できて安心した」との声が多くあがった。

考察

統合医療チームとして活動してきた経験と実績が、クライアントや同業者の安心感に繋がったと考察する。休業後の売上回復は、地域に根付いた施術で信頼感を築きあげてきたことがあげられる。

結語

「ひとりで悩まない」「みんなで治る」を実践し、コロナ禍を生き残るには、安心感や信頼感で繋がれた統合医療チームの存在が大切である。